ヒマリュウ-Ⅲ-
これを聞いていた冬可の眉間にも、深いしわが刻まれる。
『ヒマリュウも危ねぇな』
「…そうなのよね。いつ、来るか分からないから油断出来ないし。」
『…あたしらも気をつける。』
「…そうしてくれると助かるわ。実際のところ、ウチで1番狙われる可能性あるの桃達だから。」
"元"とはいえ、頭はってたからだろう。
あたしらが拉致られたら、皆が来るのは目に見えてる。
『迷惑はかけない。』
「でも、頼ってね?仲間なんだから。」