ヒマリュウ-Ⅲ-
◇銀會
あれから結局[10人なら…]と言う冬可の一言により、
リビングでの雑魚寝だけど泊まることになった舞たち。
今日は日曜日。
我が家が始動するのも、いつもよりちょっとだけ遅めだ。
『…ん………あ、さ…?』
チュンチュン…と雀の鳴く音と
コケコッコー…と鶏が鳴く音で、目が覚めた。
周りを見渡せばお酒の缶は転がってるわ
食べかけのお菓子の袋は散らかってるわ……
で、足の踏み場がない。
…あたしたちが全員寝れたのが逆に疑問なぐらい。