~First~
「何がだ?」
先生があたしの顔を覗く。
ドキン―――
え?
今あたし、ドキドキした?
そんな目で見つめないで。
「あ、いや、彼氏欲しいなーって」
「お前ら青春してんだぁ…いいなぁ、俺も青春してぇ!」
先生はそういうと、両手をあげ、んんっと背伸びをした
その姿もカッコよくて、またドキドキしてしまった。
「そーいえば、あの女子の大群から、どーやって抜け出したの?」
急いで話をそらす
「あー…他の先生と約束あるっていってきた」
「へー……大変だね、先生は。」
「まぁな。っていうかここまで黒羽に言うつもりなかったんだぞー!」
「えー?先生が話したんじゃん!」
「なんだろーな、自然に話しちゃった」
こんな言葉が、ハンパなく嬉しかったりする
やばい、あたし、完全に恋してるよ