~First~
生徒*先生side*
「先生って彼女いるんですか!?」
「先生って、髪型どんな感じが好きですか?あたし、今日切るんですよ!!」
正直……疲れる
あーもう無理
我慢の限界
「あ、やっべ。他の先生と約束あるからごめんな」
自分で言うのもなんだが、嘘は上手いと思う
今までも、嘘で助けられた事が多々ある
約束なんかない俺は、行くあてもなく、屋上にたどり着いた
屋上なら誰もいないだろ
ギィッ―――
「「先生!!」」
やってしまった。
一瞬そう思ったが、安心した
よく見れば、俺のもつクラスの中で唯一俺に寄ってこない二人だった
1人は昨日俺が見つけた凄い子
モデルをやってるらしい
でも、その雑誌には黒羽がのっていなかった
この二人は今日入学式だったにも関わらず、男の目を奪った奴ら
どうやら二人には、モテるという自覚はないらしい