~First~
そこには、いるはずのない人物。
「愛美?」
「あんた寝坊でしょ?」
う"
「う、うん……」
愛美はハァとため息をついた
「まぁ、仕事頑張ったから許す」
愛美、あたしが寝坊したのわかって、片道1時間はかかるあたしの家まで来てくれたんだね……
友達になったばっかなのに……
「愛美大好き!」
あたしは愛美に抱きついた
「わかったわかった」
愛美はあたしの頭をよしよししてくれた
「今日は、うちで話す?」
「大丈夫?」
「もちろんっ!」
ガチャ――
「お邪魔しまーす」
あ、お姉ちゃんいるんだった
「お姉ちゃーん!!うちで話していいー?」
タタタタタ……
リビングから走ってくる姉。
お姉ちゃんは乱れた金色の髪の毛を整えながらきた
「え?!わざわざきてくれたの?ゴメンね愛美ちゃん!どうぞ入って!」