~First~
本当の気持ち*先生side*
先生の事がすき?
嘘だろ…
俺は今まで、生徒から何度も告白をされていた
でも、これほどドキドキした告白はなかった
今までは、はいはいって聞いてた
またか…って思った
けど、今回は違った。
「あー!返事はしないで!……今から、あたしの話聞いて?」
黒羽は、ゆっくりと喋りはじめた
「…お願いがあるの」
お願い?
最後にキスしてとかか?
しょせん、お前もその程度か…?
「わがままでごめんね…あのね、先生の事、本気で好きな子たくさんいると思う。この先も、ずっとずっと……でも、簡単に終わらせないで…はいはい。またか…って思わないで」
最後にごめんね先生と悲しげに、でもどこかスッキリしたような顔をしていた
本当は今すぐ抱きしめたかった
場所が違ったら、きっと俺は抱きしめていた
そして、また、黒羽に惚れた俺
人を想う黒羽に惚れた
優しい人間なんだって新しい一面を見た
そしてモデルという遠い世界に君は飛んでいった