~First~
想い
「……グスッ………ヒック…ヒック…フェ……」
誰もいない保健室でバカみたいに泣きじゃくった
保険医の先生は
「振られちゃった…」
と言ったら
「泣いていいわよ」
といって、出ていってくれた
トントン―――
「美央?」
そこにいたのは愛美だった
愛美は心配そうにあたしを見つめた。
「……ごっ……めん……ま…なみぃ」
「何謝ってんの!泣きやんだらいい事教えてあげる」
いい事…?
そんなの正直、どーでもよかった
「どーでもいいって思ったでしょ!それがどーでもよくないんだからっ!」
愛美はなんで何も聞かないんだろう……
あたしが告白したことなんて知らないはず
「泣きやんだ?」
いつの間にか涙は止まった