~First~
授業後の先生は、女子に囲まれて見えなくなっていた。
「モテる人は大変だねー」
改めてそう思う。
「えー!何いってんの?美央、モテモテだよ!」
「そんな事ないって!」
確かに、何度か告白された事はあるけど、決してモテるって訳じゃないと思う。
「だって昨日から男子が美央の事ガン見だよ?」
そう言われればさっきから視線がこっちにむいてるけど………
「愛美を見てるんだよ!」
そう言ったあたしに、なにいってんの! と教科書で頭をポンっと叩いた。
「あの~……」
後ろからあたし達を呼ぶ声が聞こえる。
そこには、少し服装を乱し、茶色の髪に金色のメッシュをいれた、いかにもギャルしてます って子がいた
「美央ちゃんですよねっ!?」
憧れの芸能人を見るかのように目をキラキラさせていた。
「あ、はい……」
あーバレちゃったかな…
実はあたし、モデルやってるんだ。
って言っても、そんなキャーキャーされる程人気モデルじゃないけど……
確かあたし、愛美にも言ってないっけ。
「DREAMのモデルさんですよね?!」
「ええぇぇぇ~~~~~~!?」