~First~




個室に入るとドスンと音をたてて座る愛美



あたしも続けて向かいに座る



「はいっ!じゃぁ話聞かせてもらうよー?」


愛美はニヤニヤと笑ってあたしに顔を向ける



「う…うん」





~~~説明中~~~





「そうだったんだぁ~……美央、良かったね!!」


説明を聞いた愛美は笑顔で祝福してくれた



「…美央も分かってると思うけど、先生のファン多いしバレたら先生が大変なんだからね。気を付けて。………でもあたしは全面ガードするからね!」



「愛美………ありがと」




「それに…あんた芸能界いくんだし、もしバレたら芸能界で働けないからね…」



そっか…


あたし今まで、先生に思いが伝わって浮かれてた



あたしが芸能界にいく事で大変な事になるんだ



それでもあたしは芸能界にいく



それくらいの決意はできてる



「うん。大丈夫だよ、あたし頑張るから」



「…約束して!」


「何?」


「私に頼ってね!…あと、先生にでれでれになっても私と遊んでね!」




愛美……


「もちろんっ!」



「読者モデルとして、みーたんも応援するから!」



「ありがと……愛美…ホントありがとう」



愛美の優しさに涙がでた


「泣くな泣くな!」




愛美はあたしの頭をなでなでして、ぎゅーってしてくれた



実は、“ぎゅー”は毎朝のあたし達の日課。



けど今回は違うんだ



全部、愛美の優しさで出来た“ぎゅー”だった





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