王子様の秘密-上-



「あっ、賢君、廉君も!!」

「こんにちはー」

「わー」



無表情で手を振る二人。


…かわいいなぁ。

っていうか、癒されるかも♪



「桜木ちゃんの私服!
ちょうかわいい!」

「あ…ありがとっ」



なんか…照れるなっ



「恭平、ダメだよ」

「陽菜ちゃん口説いたら、成弥怒るよ?」

「ゔ…成弥は…」






あっ、そっか!

お客さんなんだから、一応おもてなしを…


…って、私の家じゃないし(;Д;)

勝手にドア開けちゃって、成弥怒るかな…?



「陽菜ちゃん」

「へ?」



廉君に名前を呼ばれた。



「いつも百面相してるの?」

「い、いや…?
よく言われるけど…」

「陽菜ちゃんって、見てておもしろいよね」

「うーん…
よく分からないけど、ありがとう」



そんな私達の間に、入って来たのは恭平君だった。



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