王子様の秘密-上-
第8話
[成弥ver,]
「うっす、成弥」
「拓哉…」
「元気ねぇなぁ~
どうした?」
コイツは根岸 拓哉。
同中で、今は他校のバスケ部。
俺の素を知っている一人。
「ちょっと、な…」
「ま、いいけど。
今日の試合へますんなよ?」
「うっせぇよ」
今日はバスケの助っ人を頼まれた。
拓哉以外は知らねぇ奴だから、別に“素”でいっか。
「大事な試合だから、さ」
「だったら、他校の俺に助っ人なんか頼むなよ」
「仕方ないだろ~
成弥、バスケ上手いし」
ちなみに、正式な大会とかじゃなく…
サークルの練習試合らしい。
まぁ、最近動いてなかったから、動けるか分かんねぇや…
「成弥っ!
アップするぞ!」
「…分かった」
俺は拓哉に紹介されて、自分のチームに入った。
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