王子様の秘密-上-



特に深い追及されることもなく、自然と一緒に家路につく私と椿谷君。

今朝、さっきとは違うくらい無口で隣を歩く椿谷君。


背、高いなぁ…

何センチなんだろう?


ふと隣を見て思う。

目が合うわけもなく、私は正面を見た。

私と椿谷君の並んで歩く影が見えるだけだった。



あまりの沈黙に、私のうるさい鼓動が聞こえないかさえ気になった。



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