王子様の秘密-上-
すっかり忘れてた!!
約束破るなんて最低だっ!!
「は?兄貴?」
「勉強教えてもらうの!」
「…ふーん」
美沙子さんは怒ったまま、リビングに戻って行った。
私と成弥は、階段をあがって…
「なんで学習能力ねぇの?」
「なっ!?
悪かったね、成弥みたいに頭良くなくて!!」
「いや、違ぇんだけど…」
階段をあがった後に、成弥の言ったことに気付いた私。
…ほんと、なんて学習能力ないんだっ!!
私の後から階段をあがって来た成弥は、特に何も言わずに自室に入って行った。
スカートなんて…
はくんじゃなかった!!
私は後悔して自分の部屋に入り、勉強道具を持って大介さんの部屋をノックした。
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