王子様の秘密-上-

｢あっ｣

｢栞、どうしたの？｣

｢学校に忘れ物したっぽい!｣



学校の近くのファミレス。

私と栞と恭平君と成弥の４人。

昨日までは信じられないような不思議なメンバーが揃っていた。

みんなドリンクバーしか頼んでいない。



｢私、忘れ物取りに行くついでにちょっと用事あったから、片付けてくるわ｣

｢え？
私も行こうか？｣

｢…いい。
悪いけど、そのまま帰るね。
高峰、付き合ってよ｣

｢え!?俺ですか!?｣



急に言われ、驚く恭平君。


私も驚いた…

なんで、恭平君？



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