王子様の秘密-上-



「…な、聞いてる?
陽菜!!」

「あっ、ごめん。
聞いてなかった…」

「陽菜、悩みでもあるなら言ってね?
私で良かったら相談のるよ?」

「うん、ごめんね、栞…」

「謝らなくていいから」



ごめん。

心の中でもう一度、栞に謝った。


やっぱり、栞には隠し事したくない…


私は、栞の心配そうな顔を見て思った。



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