HAPPY⇒DAYS ～甘い恋愛～

　放課後。

「蒼依～、
　帰ろ～」


　あたしはいつものよぅに希チャンに呼ばれる。

「あ!!」

　あたしはついさっきまで少しだけ忘れていたことを思い出す。

「何よ、いきなり大きな声だして…。
　びっくりすんじゃん。」

「ごっ、ごめん…
　あのね、希チャン、
　あたし用事あって…」


　すると、何故か希チャンの目が大きくなる。

　…もともと大きい目がより一層大きく。


「…もしかして、佐々木　悠真…??」


「えッ?!うん、
　何で分かったの?!
　希チャンってエスパー?!」

「んな訳ないでしょ…
　って!!
　馬路でッ?!
　あんた、何かしたの?!」


「えっ、何もしてない!!」

　あたしはぶんぶんと頭を振る。


「じゃぁ何で用事なの??」

「えっと、悠真クンが行くとこあるから
　軽く付き合ってって…」


「…おっ…おぅ…　
　馬路か…
　ということは
　あいつまさか…
　おっ、おぅ。
　意外と行動的～、
　いや、見た目そぅだな～、
　ま…そんなとこか。」

「…??」

　
　たま～にある、この希チャンの1人トーク。

　あたしは何が何だか分かんないけど。


「まっ、そぅいぅことだ!!
　せいぜい頑張ってきたまえ。」

「えっ、何それッ!!」


　意味が分かんないまま、あたしは外へでた。