HAPPY⇒DAYS ~甘い恋愛~

「悠クン…」



 蒼依は、俺の好きな声で俺の名前を呼んだ。



「蒼依…」



 俺はずっと呼びたかった名前を呼んだ。

「悠真様、私は車にもどっていますね??」

「ああ、そうしてくれ」



 …佐和は本当に気が利く奴だ。



 そして、俺と蒼依は2人きりになった。



「…悠クンッ…

 逢いたかったっ…」



 蒼依がそういった。



 …返事に迷った。



 俺はこのまま、蒼依を抱きしめていいのか??

 あんなに冷たくした。

 勝手に消えた。

 勝手に学校にいかなくなった。




 …でも、親父は死んだ




 …俺は俺の人生を歩める。












 …でも、俺は蒼依を抱きしめることができなかった。

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