HAPPY⇒DAYS ~甘い恋愛~
そしてそして。
「蒼依~、お前今日日直!!」
「巧?!
ぅぁあっ、そうだったごめん!!」
巧は何も変わらない様子であたしに接してくれる。
日直の仕事、黒板を消すべくあたしは黒板消しを取った。
…が。
「と、届かないんだよね…」
そう。
実はあたし、黒板の上が届かないのである。
うぅ゛~…。
「はぁ~…
相変わらずちっちぇ~」
「ひっどぉ~い」
でも、巧は上まで消してくれた。
「…ありがとね」
「…///」
巧はあたしと気まずくならないようにしてくれる。
だからあたしはたまに気が重くなる。
…巧に悪いんじゃないかって。
巧、無理してるんじゃないかって。
「巧…ありがとう」
あたしはただ巧に感謝することしかできない。