HAPPY⇒DAYS ~甘い恋愛~
~蒼依~
いよいよ、希チャンの言う"倉庫"って所に入った。
「た、煙草くしゃい…」
『臭い』って言いたかったのに、『くしゃい』って言っちゃったし!!
ってか何、この変なあかり…
「蛍光の光、めっちゃでてる」
希チャンは慣れてるのか、どんどん先に進んでいく。
ふぅ~ん、これ蛍光なんだ、って理解する暇もなく。
「希チャン、待ってっ…」
あたしは必死に希チャンについていった。
巧を探してものの10分。
希チャンはいきなり足をとめた。
おかげで鼻を強~く打ったあたし。
「いったぁ~…
もぅ、どしたの希チャン!!」
「蒼依…いた」
「へ??」
「あいつ、いたよ」
そして、希チャンの指が指しているほうを向いたあたし。
そこには。
お酒を飲んで、煙草を吸って、女の人達と戯れる巧がいた───。