HAPPY⇒DAYS ~甘い恋愛~

 その後も、4人でいろんなところをぐるぐる回った。

 やっぱり悠クンがいると皆安心するみたいで、ずっと話が尽きなかった。



 途中、悠クンが来ていることに気づいた女子の子達が


「…あれって、佐々木先輩じゃない??」

「え~、嘘超かっこいいんだけど!!」


 って騒いでたり、


「あっ、悠じゃん!!」

「うっそやめたんじゃなかったの~??」


 って言ってきたり。



 遥叶は


「悠、気にするな」


 って言ってた。


 悠クンはたまに深いため息をついていた。



 その姿を見るたびに胸が痛くなるあたし。


 はっきり言うと、見てられない。


「悠クン…」

「大丈夫だ、心配すんな」


 悠クンはまっすぐ前を見ていた。



 悠クンだってあんなに頑張ってるのに。


 皆よりももっと大変なことをしているのに。



 あたしは悠クンにつべこべ言う女子達を見ているしかできないことに心底いらついた。
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