お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
「あのさ、」

暫くして、視線を下に落としたまま、逞が口を開いた。


俺はすぐに

「何?」

と聞いた。

お前、俺の事好きなの?って聞かれたらどうしよう……


「頼みがあるんだけど。」


頼み?

もぅ、話かけるな……とか?


なんて、想像しちまって。

震える声で

「ん?何?」

と尋ねる俺に


逞はサラリと言った。

「キス……させてくれない?」


なーんだ。キスね。
……へっ?キ……ス!?


「はっ?……お前、キ、スってなんでっ……!?」

当たり前だが、突然の事に驚く俺に

逞はまたサラリと

「ちょっと確かめたい事があるんだよ。」

だって。


てか、確かめたい事って何だよー!?
< 20 / 80 >

この作品をシェア

pagetop