お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
「お前な、こんなに俺より背もでかくなったんだから、甘えんなよ!」

一応、言っておくけど、別に背が高いのを妬んでるんじゃないからな!?

すると、疾風はみるみるうちに泣きそうな顔をして

「智ちゃん……もしかして、俺の事嫌い?会いに来ちゃ迷惑だった?」

うっ……

コイツの泣き顔には昔から弱いんだよな……


「別に、嫌いじゃないし、迷惑じゃないよ。」

ポンポンっと、頭を撫でてやると

「智ちゃんっ!大好き!」

強く、強く抱き締めてきた。

「おい!離れろ!!」

じゃないと

殺されるっ……!

俺が……逞に……


「触んな……」

今まで黙っていた逞が、俺を引っ張って、自分の方へ寄せ、すげぇ低い声で言った。


「あぁ……なんだ。逞さんも、いたんだ?」

さっきまでの笑顔と可愛らしさが消え、冷たく逞を睨んで、疾風が言う。

逞も、負けじと疾風を睨む。


あれ?
あのー……
二人とも?

何だか、キャラが違いますよ?
特に、疾風……何か、恐いんだけど……
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