お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
「でな、そういう訳でな……最近は、全然二人きりになれないんだよ。」

俺は親友である奏多(かなた)に電話をした。

奏多は俺と同じ、男が好きな男。

あっ、でも奏多の場合は攻めるのが好きな方。

逞と疾風と同じように、長身。

何で、俺の周りには背が高い奴しかいないんだよ!!


奏多は暫く考えて

「年下か……残念だが俺は、年上を落とすのが好きなんだよな。」

と、言った。

いや、誰もそんな事聞いてねぇって!!

てか、疾風は一応俺の従兄弟なんだから、お前には絶対に渡さないぞ!!

お前、魔性なんだもん……

って、だからそんな話じゃないって!!


「二人きりになれないって話だろ?んー……よく分からん。なるようになるだろ?」

なるようになるって……


じゃあ、俺は今からデートだからと、

奏多はほぼ一方的に電話を切った。

……
デートって、絶対にこの間たぶらかしてたサラリーマンだ……

あぁ、恐ろしい子……
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