お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
腕を掴まれ、俺の部屋へ連れてかれる。

ボスッ……

ベッドに押し倒される。

へっ?

えっ?

これってかなり……ヤバい状況じゃね?


「ちょっと……疾風!?何すんだよ!!退けよっ!」

俺は、思いっきり疾風を押し飛ばした……はずだった。

だけど、どんなに押しても、押しても……疾風はビクともしない。


「ずっと好きだったんだ。なのに、逞さんに盗られてたまるかっ!」

「ーんっ!?」

無理矢理……キスされた。

手で胸元を押して、押し退けようとする。

でも、すぐに俺の両腕は、疾風に押さえつけられて……

疾風の唇から逃れようと、左右に振る俺の顔を、疾風はしっかりと押さえつけ、何度も……

何度も……

キスをしてきた。


何で?

何で、こんな事するんだよ……

疾風……

「……ん……ふっ、くっ……」

自然て溢れる涙。


この涙は

良い従兄弟だと信じていた疾風に裏切られた悲しさか……

逞以外の奴と、キスをしてしまった罪悪感からなのか……
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