お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
ーピンポーン……

インターホンが鳴って

ガチャ……

玄関のドアが開いて

ドドドドドッ……

勢いよく階段をかけあがる音が聞こえて

バンッ!

「智!!」

逞が部屋に入ってきた。


「た……くま?どうして?」


逞は、ギュッと俺を強く抱き締めた。

「今疾風が来て、お前が泣いてると思うから、早く行ってあげてくれって言われたんだ。」

疾風が……?

「今までごめん。もぅ、諦めるからって、言ってた。」

そっか……

疾風、ごめんな。

ありがとう。

「大丈夫か?」

って、逞がオデコにキスしてくれる。

「ちょっと恐かったけど、大丈夫。」

と、言って

俺は逞にギュッとしがみついた。

「逞、好きだよ。俺、逞じゃないとダメだ……」

逞の胸に顔を埋める。

「智……」

逞が俺の名前を呼ぶ。

「俺もだよ。お前じゃないと、絶対に嫌だ……」

そう言って、逞は俺にキスをしてくれた。

「ん……」

逞とキスすると、鼓動が早くなって、凄く幸せになって……

やっぱり、逞じゃないとダメなんだって、実感する。


唇が、ゆっくりと離れて

「ね?舌……いれてい?」

耳元で、逞が囁いた。

真っ赤になりながら、口をパクパクしている俺を見て

逞が「可愛い。」って、笑った。

そして、また俺にキスをして

ゆっくりと、舌を入れてきた。

「んンー!」
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