お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
放課後、俺は智ちゃんの教室を訪れた。
「智ちゃ……智先、輩。ちょっと良いですか?」
流石に教室で智ちゃんと言ったらマズイだろ……
と、思い
俺は生まれて初めて
『智ちゃん』
以外の呼び名で言った。
智ちゃんも、初めて
『先輩』
なんて、言われたからビックリしてた。
「奏多先輩って、もう帰った?」
と、俺が聞くと
「あぁ、さっき帰ったよ。今頃、年上の男を誘惑でもしてんじゃないか?」
と、苦笑して言う智ちゃん。
やっぱり、年上好きなんだな……
ますます分かんなくなってきた。
さっき帰ったって事は、まだ近くにいるかも!?
「ありがとう!智ちゃん!」
そう言って、走り出そうとする俺に
「疾風!」
と、智ちゃんが呼び止めた。
「……何?」
と、俺が聞くと
アイツの事が好きなのか?
と、智ちゃんが聞いてきた。
「は?何言ってるの?冗談?」
でも、智ちゃんの目は真剣だった。
好き……?
俺があの人を?
今日、会ったばかりのあの人を?
「分からない。」
でも……
「俺はあの人の事をもっと知りたい。」
智ちゃんは
「そっか。」
と、言って笑って
「何かあったら、俺に言えよ?お前は大事な従兄弟なんだから。」
大事な……従兄弟か……
「うん。ありがとう。智ちゃん。俺も、もし智ちゃんが、逞さんにいじめられたら守ってあげるからね!」
そぅ言って、俺は教室を後にした。
あ……
そういえば、何か逞さんが叫んでたな。
ま、いいか。
「智ちゃ……智先、輩。ちょっと良いですか?」
流石に教室で智ちゃんと言ったらマズイだろ……
と、思い
俺は生まれて初めて
『智ちゃん』
以外の呼び名で言った。
智ちゃんも、初めて
『先輩』
なんて、言われたからビックリしてた。
「奏多先輩って、もう帰った?」
と、俺が聞くと
「あぁ、さっき帰ったよ。今頃、年上の男を誘惑でもしてんじゃないか?」
と、苦笑して言う智ちゃん。
やっぱり、年上好きなんだな……
ますます分かんなくなってきた。
さっき帰ったって事は、まだ近くにいるかも!?
「ありがとう!智ちゃん!」
そう言って、走り出そうとする俺に
「疾風!」
と、智ちゃんが呼び止めた。
「……何?」
と、俺が聞くと
アイツの事が好きなのか?
と、智ちゃんが聞いてきた。
「は?何言ってるの?冗談?」
でも、智ちゃんの目は真剣だった。
好き……?
俺があの人を?
今日、会ったばかりのあの人を?
「分からない。」
でも……
「俺はあの人の事をもっと知りたい。」
智ちゃんは
「そっか。」
と、言って笑って
「何かあったら、俺に言えよ?お前は大事な従兄弟なんだから。」
大事な……従兄弟か……
「うん。ありがとう。智ちゃん。俺も、もし智ちゃんが、逞さんにいじめられたら守ってあげるからね!」
そぅ言って、俺は教室を後にした。
あ……
そういえば、何か逞さんが叫んでたな。
ま、いいか。