お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】

｢お前、俺の事好きなんじゃないのか?｣


好き……?

俺が、奏多先輩を……?

って

｢はぁ!?｣

何で、そういう話になってんだ!?

｢何だ。違うのか?俺、ちょっと期待してたのに。｣

奏多先輩が、ちょっと笑って言った。

なんっか、ムカつく!イラつく!

ふざけんなよっ!

｢何だよ!期待してたのにって……!からかってんのか!?｣

｢んー、まぁそうだねー。半分からかってるけど、半分ほんとだよ?｣

はぁ?
訳わかんねぇよ!

｢あー、とりあえず家来いよ。道のど真ん中でこれ以上騒いでんのも、近所迷惑だし……な?｣

さっきから、道のど真ん中だと言う事を忘れて、叫んでいる俺に、奏多先輩が言った。

う……

確かに、近所迷惑だ。

｢じゃあ、お邪魔します……｣

そう言って、俺は奏多先輩の家についていく事にした。