お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
「まぁ、適当に座ってくつろいでて?今、飲み物持ってくるから。」

「あ……はぁ……」

俺は今、奏多先輩の部屋にいる。

先輩は、俺を部屋に案内して、飲み物を取りにキッチンへと行ってしまった。

几帳面な性格なのか、俺の予想と反して、部屋は綺麗に整理されていた。

……。

とりあえず、座るか。

俺はその場にちょこんと、座ってみた。

……。

先輩、遅いな。
暇……だな。

そんな時は……
抜き打ち!ベッドの下チェックだろ!

先輩だって、年頃の男の子なんだから、絶対にえっちぃ本の一冊か二冊ある、よな?

俺は、ベッドの下を覗きこんで、手を入れてみた

……んだけど、

「ない!?」

嘘、だろ?
マジでないのかよ!?

ガチャッ

「……あ。」

飲み物とお菓子を持って、部屋に帰ってきた先輩と、目があった。

「……何をしてるのかな?疾風君?」

うわー、目が笑ってないんですけど?

てか、真っ黒いオーラが漂っていますが……

「え……エロ本探し?」

と、俺が言うと

先輩は、大きなため息をついて

「俺が、持ってると思っていたか?残念だが、一冊もねぇよ。」

と、言った。

まーじーでー?
俺も、智ちゃんが大好きだったけど、エロ本は持ってたのに。

そういえば、智ちゃんも持ってなかったよなー。
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