お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
「なんだ?その信じられない!と、いったような顔は。」

相変わらず真っ黒いオーラを漂わせながら、先輩が言った。

いや、だって……
ねぇ?

「普通あると思うじゃん!?男なら、絶対にあるはずじゃん?」

と、俺が言うと

「俺は女には興味がない。」

と、先輩は

即答。かつ、ハッキリと言った。

あぁ、そうか。

「先輩は、年上の男性しか興味ないんだもんなー?」

あれ……自分で言ったくせに、なんでこんなにイラついてるんだ?

「あぁ、そういえばその話をしていたよな。」

奏多先輩は、俺の隣に座って

「で?何で気になるんだ?」

と、聞いた。

何でと言われても……

「そんなの、俺だってわかんねーよ!分かんないけど……何か気になっちまうんだよ!まだ、会ったばかりなのに……アンタの事が頭から離れねぇんだ!」

先輩は、暫く黙っていたけど

ニッコリと微笑んで……

いや、ニヤリと笑って

「第一段階はクリアしたみたいだな。」

と、言った。
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