お前、自分が何言ってるのか分かってるの?【BL】
えーっと……

俺はいったい今、何を言ったんだ?


俺が好きならキスをして……

なんて、変な事を口走ってしまった!

おかげで先輩には

何度も、何度も……

キスされた。

ディープなやつまで……

あー!!
恥ずかしいっ!!

ちょっと前の俺、馬鹿!馬鹿!馬鹿!!


「お前に、嫌われてんだったら、諦めなきゃなって思ったけど、なんか嫌われてはないみたいだし……」

先輩が、ニヤッと笑った。

なんか、嫌な予感。


ぎゅっ!

俺を強く抱き締めて

オデコに軽くキスをして

「今まで遊び人だった俺が、お前一途になるんだ。……覚悟しろよ?」

甘く響く低音ボイスで囁く奏多先輩。

途端に顔が赤くなって、熱を帯びる俺の身体。

なんか凄い悔しいから

「お前なんて、好きじゃないんだからな!!」

って、言ってやった。

「でも、嫌いじゃないんだろ?」

意地悪く微笑む先輩。

悔しいけど、当たってるからなんも言えなかった。

「絶対に惚れさせてやるから。」

自信に満ち溢れた声でいう先輩。

……若干もぅ既に惚れかかっているという事は、内緒にしておこう。
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