リリアルリリリリ
運子
ここは、魔女の国。男子禁制の女だけの国。
ここの人々は立派な魔女になるために、魔女学校に入るのであった。
立派な魔女になった暁には、政治的発言を持てるようになり、法律(この国では魔女規定という)を定めるようにできるのであった。もちろん、それなりの給料もある。
魔力が強い者ほど偉い、それがこの国の常識だったとさ。
〇
ドガーン
地面が大きく揺れたと同時に、歴史ある魔女学校の校舎が破壊された。
「またおまえか」
先生らしき人が、へへへと申し訳なさそうに笑いながら突っ立っている、一人の生徒を叱責した。
「今は、浮遊の勉強をしてるんだ。『爆発しろ』なんて言った覚えはないぞ!!」
持っているステッキで、少女のおでこを軽く叩いた。
少女は少し赤くなったおでこを触りながら
「私だってちゃんと『浮け』って言いましたよ。『爆発しろ』なんて言ってません」
そう言ったと同時に、今度は少女たちが立っている校庭の隅が爆発した。
「……」