運命
それから俺は何分も何分も待った。
 
瑠茄が来るのを信じて。
 
…大袈裟だな。
 
絶対来るのに(笑)
 
すると校舎から瑠茄が出て来た。
 
そして走ってこちらに向かってきた。
 
「信じられない。早く帰れば良かったのに。暇人ね」
 
瑠茄が足を進める。
 
そして小声で、
 
「でも…あ…ありがと」
 
と言って頬を少しだけ赤く染める。
 
可愛い。
 
これほどまでに可愛いのは、
 
俺が思うに瑠茄だけだと思う。
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