運命
「先生、後5分を切りましたので終わりで良いですか?」
 
凛とした声に皆が一気に静まり、声の主を見る。
 
瑠茄だ…
 
「先生?」
 
応答が無いためもう一度先生を呼ぶ。
 
「え?あ、…終わり」
 
先生が少し残念そうに荷物を纏めて出て行く。
 
上島、お前教師だろ…
 
俺は溜め息を付いて窓枠に座った。
 
ほんのり暖かい風が気持ちいい。
 
俺が眠気に誘われていると、
 
「そんな所で寝てると落ちるわよ」
 
「大野ーっ♪」
 
瑠茄だ!!
 
と、コイツは…?
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