運命
「まぁそう焦るなって」
 
とりあえずヘラッとして明るく振る舞う学級委員長。
 
「そうね」
 
瑠茄は委員長から目を離して椅子から立ち上がった。
 
「瑠茄はさ-…」
 
しかし委員長は瑠茄から目を離すことなく、
 
ゆっくりと歩み寄っていった。
 
「気安く瑠茄だなんて呼ばないで」
 
瑠茄の言葉にショックをうけたのか委員長の足が止まり、眼鏡が少しずれ落ちる。
 
< 3 / 17 >

この作品をシェア

pagetop