運命
「だからさー…」
 
委員長が溜め息をつく。
 
「黙れ」
 
瑠茄は委員長の存在が鬱陶しいのか無表情で窓枠に座り、桜を眺めている。
 
「…神風って本当に桜が好きだよな」
 
しかし委員長はその二文字を無視して、
 
いや、正確に言うなら「」も入れて四文字だが…
 

< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop