君の背中
出会い
唯SIDE
ーー朝ーー
「唯!!早く起きなさいよ!!」
「うるさいなぁ。もうちょっと寝かせてよ...」
私は中村唯。
普通の家族に普通の成績、普通の運動神経。
なにもかも普通の女子高生。
「なにバカな事言ってんの!もう遅刻するわよ!?」
「うるさいなぁ...律はまだ寝てんじゃん。」
「...あのねぇ、律はまだ寝てて良いの!
幼稚園の妹に八つ当たりしてんじゃないわよ...まったく...世話が焼けるんだから」