妖魔04~聖域~
「名前はなんていうんだ?」
「『マリア=マティー』」
「マリアといえば、聖母と同名か」
「魔を退けてもよさそうじゃないかね」
「でもよ、その子がハンスみたいな凶暴な奴と闘えるのか?」
「彼女自身に闘える力はない」
元より契約妖魔であるならば、契約して俺が戦えばいいだけの話か。
「契約するしかないのか」
果たして、彼女が俺と契約をしてくれるかが問題だ。
「マリアの能力って、何なんだ?」
ハンスを押さえ込む力とは、どんな物なのか。
「『契約破棄』さ」
「聞く限りじゃ、チューナーと契約妖魔にしか効果がなさそうだけどな」
「表面だけで考えればそうだが、実のところ、妖魔と魔力との契約も切られる」
「魔力を断たれた妖魔は能力が使えなくなるっつうことか?」
「便利だろう?ただし、彼女が相手に傷をつけなければならない」
「思ったんだけどよ、マリア自身が攻撃しても意味がないということかよ?」
「彼女が能力を使えば意味はあるが、闘いに向いてない」
「だから、闘う力がないといったのか」
マリアがロベリアのように快く協力してくれればいいんだがな。
断られたとしても、保険はある。
能力的にはダブっているといってもいいのか。
いただけないのは、馬鹿という部分だ。
「傷をつけるっていうのは簡単すぎやしないか?」
「簡単かい?」
「かすり傷でも傷の内に入るじゃねえか」
「残念だね。コアに傷をつけなければならない」
「難しすぎるだろ」
外部のコアならまだ何とかなるが、内部に存在するのなら難しい。
契約妖魔のコアになれば、確実に内部に存在することになる。
ハンスの中にはコアがないとすれば、グレイマンのコアは大剣の中だろう。
「『マリア=マティー』」
「マリアといえば、聖母と同名か」
「魔を退けてもよさそうじゃないかね」
「でもよ、その子がハンスみたいな凶暴な奴と闘えるのか?」
「彼女自身に闘える力はない」
元より契約妖魔であるならば、契約して俺が戦えばいいだけの話か。
「契約するしかないのか」
果たして、彼女が俺と契約をしてくれるかが問題だ。
「マリアの能力って、何なんだ?」
ハンスを押さえ込む力とは、どんな物なのか。
「『契約破棄』さ」
「聞く限りじゃ、チューナーと契約妖魔にしか効果がなさそうだけどな」
「表面だけで考えればそうだが、実のところ、妖魔と魔力との契約も切られる」
「魔力を断たれた妖魔は能力が使えなくなるっつうことか?」
「便利だろう?ただし、彼女が相手に傷をつけなければならない」
「思ったんだけどよ、マリア自身が攻撃しても意味がないということかよ?」
「彼女が能力を使えば意味はあるが、闘いに向いてない」
「だから、闘う力がないといったのか」
マリアがロベリアのように快く協力してくれればいいんだがな。
断られたとしても、保険はある。
能力的にはダブっているといってもいいのか。
いただけないのは、馬鹿という部分だ。
「傷をつけるっていうのは簡単すぎやしないか?」
「簡単かい?」
「かすり傷でも傷の内に入るじゃねえか」
「残念だね。コアに傷をつけなければならない」
「難しすぎるだろ」
外部のコアならまだ何とかなるが、内部に存在するのなら難しい。
契約妖魔のコアになれば、確実に内部に存在することになる。
ハンスの中にはコアがないとすれば、グレイマンのコアは大剣の中だろう。