妖魔04~聖域~
「お姉ちゃんは先生として働いてるんだ」
冬狐が他人をまとめる役につくなんて、想像が出来ないな。
「おい、俺は何で制服を着せられたんだ?」
「同い年なのにおかしいよね」
「おかしいのはお前の頭だよ。俺も教師として学校に行けば良かったんじゃないか」
「刃さんって、頭悪いよね」
余計な事を言った笹原妹にデコピンをかます。
「いったー!刃さん、ひどいよ」
頭が悪いのは自分でも解っている。
他人から言われると腹立たしい。
「頭悪いなんて言うことじゃないだろう」
「でも、刃さんも私の事おかしいって言ったからオアイコだよ」
子供じみたやり取りをしていて、時間は過ぎていく一方だ。
余計な時間を過ごすより、早く秋野に会って任務を受けたい。
「行くぞ」
埒が明かないので、先頭を切って歩く。
「あ、ちょっと、待って」
笹原妹が後ろからアタフタしながらも付いてくる。
玄関のドアを開けると、燕が立っている。
「何をしている」
今まで何処にいたのかは知らないが、死んでなかったみたいだ。
歩いてきたにしては、元気が有り余っているように見える。
「よ、フィアンセ。私はお前が好きだぞ」
「お前と結婚する奴の顔が見たいな」
「お前だよ。目が節穴で男前な愛しいお前」
「朝から腹を立てさせるな!」
カニバサミで燕を倒し、アキレス腱固めで悶絶させる。
「燕さん、相変わらず元気そうだね」
俺の背後から笹原妹が同情しながら覗いている。
冬狐が他人をまとめる役につくなんて、想像が出来ないな。
「おい、俺は何で制服を着せられたんだ?」
「同い年なのにおかしいよね」
「おかしいのはお前の頭だよ。俺も教師として学校に行けば良かったんじゃないか」
「刃さんって、頭悪いよね」
余計な事を言った笹原妹にデコピンをかます。
「いったー!刃さん、ひどいよ」
頭が悪いのは自分でも解っている。
他人から言われると腹立たしい。
「頭悪いなんて言うことじゃないだろう」
「でも、刃さんも私の事おかしいって言ったからオアイコだよ」
子供じみたやり取りをしていて、時間は過ぎていく一方だ。
余計な時間を過ごすより、早く秋野に会って任務を受けたい。
「行くぞ」
埒が明かないので、先頭を切って歩く。
「あ、ちょっと、待って」
笹原妹が後ろからアタフタしながらも付いてくる。
玄関のドアを開けると、燕が立っている。
「何をしている」
今まで何処にいたのかは知らないが、死んでなかったみたいだ。
歩いてきたにしては、元気が有り余っているように見える。
「よ、フィアンセ。私はお前が好きだぞ」
「お前と結婚する奴の顔が見たいな」
「お前だよ。目が節穴で男前な愛しいお前」
「朝から腹を立てさせるな!」
カニバサミで燕を倒し、アキレス腱固めで悶絶させる。
「燕さん、相変わらず元気そうだね」
俺の背後から笹原妹が同情しながら覗いている。