妖魔04~聖域~
男に殺気は感じられない。
「お前の存在が必要以上に邪魔だと判断しただけだ」
拳を握り締めて、男に対して戦闘態勢をとる。
男は構えようとはしない。
緊張感漂う空気でも寝不足には勝てないのか、あくびをしている。
「すまんすまん。それより、お前、解ってるのか?」
「何がだ?」
「お前は日本という母国を守りたいわけだよな?」
「解っている事を聞くな。返答するのが面倒くせえ」
「確認ぐらいはさせてくれてもいいんじゃないか?」
会話はスムーズに進んで欲しいものだ。
秋野に会いに行くことを一番だと思っているので、切り上げたい。
「退魔師は知っているだろうが、テンプルナイツっていうのは知ってるか?」
「何だ、それは?」
退魔師と同列の組織か?
日本の外に面倒くさい敵対者がいるのか。
聞いた事がないな。
「日本を守りたいというのは痛いほど解るんだがよ。だが、悠長な事を言ってる場合じゃないんだぜ?」
「遠まわしに言うんじゃない。聞いてるほうが眠くなる」
「テンプルナイツは退魔師とは違う思想で動いている。お前ら、自分たちの理念ばかり守っていると呆気なく死ぬぜ?」
どんな強力な組織だかは知らんが、俺らにとっては人間と変わらない。
「出来ると思っているのか?」
「出来るから言ってるんだ」
男のニオイから表情にかけて、静かな怒りという感情が表れる。
「お前の存在が必要以上に邪魔だと判断しただけだ」
拳を握り締めて、男に対して戦闘態勢をとる。
男は構えようとはしない。
緊張感漂う空気でも寝不足には勝てないのか、あくびをしている。
「すまんすまん。それより、お前、解ってるのか?」
「何がだ?」
「お前は日本という母国を守りたいわけだよな?」
「解っている事を聞くな。返答するのが面倒くせえ」
「確認ぐらいはさせてくれてもいいんじゃないか?」
会話はスムーズに進んで欲しいものだ。
秋野に会いに行くことを一番だと思っているので、切り上げたい。
「退魔師は知っているだろうが、テンプルナイツっていうのは知ってるか?」
「何だ、それは?」
退魔師と同列の組織か?
日本の外に面倒くさい敵対者がいるのか。
聞いた事がないな。
「日本を守りたいというのは痛いほど解るんだがよ。だが、悠長な事を言ってる場合じゃないんだぜ?」
「遠まわしに言うんじゃない。聞いてるほうが眠くなる」
「テンプルナイツは退魔師とは違う思想で動いている。お前ら、自分たちの理念ばかり守っていると呆気なく死ぬぜ?」
どんな強力な組織だかは知らんが、俺らにとっては人間と変わらない。
「出来ると思っているのか?」
「出来るから言ってるんだ」
男のニオイから表情にかけて、静かな怒りという感情が表れる。