妖魔04~聖域~
改革派とテンプルナイツの板ばさみ状態のようだな。
「可哀想な奴だな」
怒りよりも哀れみの声が出てしまう。
「お前は何もわかってない」
男と女は背中を向け、俺から離れていく。
「逃がすと思っているのか?」
「今の時間を大切にしろ。俺に構ってるなら、自分の目的のために費やせ」
それでも、俺が追いかけようとすると、髪の長い女が間に飛び込んでくる。
「燕」
「お前の苛立ちは私の体にぶつけるんだ。そうすることで、私は喜ぶぞ」
燕は俺の行こうとする方向ばかりに出てきて、前に進めない。
「組織の邪魔をするなら許さん」
「私はお前が好きだぞ。だが、世界の行方は子供に任せてはならないんだ」
燕ののん気な顔に真剣さはない。
「ふざけるなよ」
怒張した脳内のアドレナリンは溢れんばかりだ。
「俺が子供だと?お前に何が解る?」
「解るさ。私はお前が好きだからな」
「ふざけた戯言を言うのは止せ!毎回面倒なくらい絡んでくるな!」
燕は止めようとはしない。
「私は唐揚げが食べられる世界がいいんだ。唐揚げを作る奴がいなくなったら絶望同然だ」
「燕、俺達が負けるとでも思っているのか?」
「勝とうが負けようが、唐揚げを作る奴はいなくなる。お前を唐揚げ責任罪でひっとらえる」
手錠を右手にかける。
「私達は生まれた頃より一心同体。これでより絆も深まった」
飛鳥が左手を上げて見せると、手錠がはまっている。
「可哀想な奴だな」
怒りよりも哀れみの声が出てしまう。
「お前は何もわかってない」
男と女は背中を向け、俺から離れていく。
「逃がすと思っているのか?」
「今の時間を大切にしろ。俺に構ってるなら、自分の目的のために費やせ」
それでも、俺が追いかけようとすると、髪の長い女が間に飛び込んでくる。
「燕」
「お前の苛立ちは私の体にぶつけるんだ。そうすることで、私は喜ぶぞ」
燕は俺の行こうとする方向ばかりに出てきて、前に進めない。
「組織の邪魔をするなら許さん」
「私はお前が好きだぞ。だが、世界の行方は子供に任せてはならないんだ」
燕ののん気な顔に真剣さはない。
「ふざけるなよ」
怒張した脳内のアドレナリンは溢れんばかりだ。
「俺が子供だと?お前に何が解る?」
「解るさ。私はお前が好きだからな」
「ふざけた戯言を言うのは止せ!毎回面倒なくらい絡んでくるな!」
燕は止めようとはしない。
「私は唐揚げが食べられる世界がいいんだ。唐揚げを作る奴がいなくなったら絶望同然だ」
「燕、俺達が負けるとでも思っているのか?」
「勝とうが負けようが、唐揚げを作る奴はいなくなる。お前を唐揚げ責任罪でひっとらえる」
手錠を右手にかける。
「私達は生まれた頃より一心同体。これでより絆も深まった」
飛鳥が左手を上げて見せると、手錠がはまっている。