妖魔04~聖域~
「フギャ」
燕が猫の踏みつけられたような声を出すと、陰鬱な気分は少しだけ晴れる。
「はあ、はあ、疲れる朝なんて嫌いだ」
昨日から胃に物を入れてないせいで、動きが鈍くなっている。
「やっと飯にありつける」
食卓の上には、から揚げが乗っている。
「朝から濃くないか?」
「あんた、から揚げが食べたかったんじゃないの?」
昨日は一つしか食べてなかったので、勘違いしたのか。
「朝はもっと軽いもんで良かったが、食えるならいいんだ」
椅子に座ると、服を着た燕も隣の席に座る。
「自分の家に帰れ」
「私はお前の母親が作ったから揚げが大好きなんだ」
「燕、いい子だね」
二人して和んでいるが、自分の家の飯を食ってから来いと言いたい。
「ふざけんな!ここはテメエの家じゃねえんだぞ」
俺の叫びとは関係なしに、飛鳥が大量のから揚げを食べていく。
燕に構っているから、から揚げが食べられないんだ。
着席してて、から揚げを急いで食べる。
「お前、消化不良を起こしたいのか」
誰のせいだと思っている。
だが、燕に構っているなら、昨日の分まで食ったほうがいい。
「あんたがそんなにから揚げが好きだったなんて、作った甲斐があったよ」
母親の声も無視して一心不乱に飯を食い続ける。
燕が猫の踏みつけられたような声を出すと、陰鬱な気分は少しだけ晴れる。
「はあ、はあ、疲れる朝なんて嫌いだ」
昨日から胃に物を入れてないせいで、動きが鈍くなっている。
「やっと飯にありつける」
食卓の上には、から揚げが乗っている。
「朝から濃くないか?」
「あんた、から揚げが食べたかったんじゃないの?」
昨日は一つしか食べてなかったので、勘違いしたのか。
「朝はもっと軽いもんで良かったが、食えるならいいんだ」
椅子に座ると、服を着た燕も隣の席に座る。
「自分の家に帰れ」
「私はお前の母親が作ったから揚げが大好きなんだ」
「燕、いい子だね」
二人して和んでいるが、自分の家の飯を食ってから来いと言いたい。
「ふざけんな!ここはテメエの家じゃねえんだぞ」
俺の叫びとは関係なしに、飛鳥が大量のから揚げを食べていく。
燕に構っているから、から揚げが食べられないんだ。
着席してて、から揚げを急いで食べる。
「お前、消化不良を起こしたいのか」
誰のせいだと思っている。
だが、燕に構っているなら、昨日の分まで食ったほうがいい。
「あんたがそんなにから揚げが好きだったなんて、作った甲斐があったよ」
母親の声も無視して一心不乱に飯を食い続ける。