【詩集】タイムマシンの作り方
おはようの練習
上ずる声 震える指
速くなる鼓動
優しい声で 自然体で
ニコニコ笑顔で
…君が来たら 作戦開始
あくまでも
これは「なんて偶然」
さらりと手を振って微笑む
それだけの話
何度も何度も
君を呼びたかった
タイミングも勇気も
まだまだ足りなくて
いつもそう
繰り返してる
君に「おはよう」
それだけで世界に色が降る
この世界に太陽が昇る
だから笑って
優しい声で 自然体で
ニコニコ笑顔で
君が来たら 来たら 来たら
【うわああやっぱ無理!】
「おはようって言うだけじゃん!」
「だって、友達と楽しそーにしてたから話しかけづらいし!」
「あんなに練習したのに?」
「だって、無理──……!!」
作戦開始?