たった一人の… 【短編】
第一章…再会
2003年…1月

私の名前は早瀬羅依。最近高校を退学したばかりの17歳。

私は高校を辞めてすぐ 先輩の働くスナックでバイトをしていた。

あの日も朝帰りをして 部屋で寝ていたんだ。

そんな時 私の携帯がなった。

♪〜

『もう誰だよ。こんな朝早くから!!』

とは言っても 時計の針は昼の12時を回っている。

私は独り言を言いながら携帯の画面を見ると、登録されていない番号が写し出されていた。

羅『もしもし?』

相手『もしもし?羅依?』

羅『そう…だけど…誰…?』

相手『俺だよ、俺。琉聖!!わかるか?』

羅『あぁ〜、琉聖君ね。 って、なんで私の番号を知ってるのよ!?』

琉『勝手にゴメンネ。後輩に聞いたんだ。』

羅『そっか…。それで?何か用??』

琉『そうそう。今日の夜 遊ぼうよ。』

羅『はっ?私、今日もバイトだから 無理。』

琉『終わってからでいいよ。店が終わる頃、また電話するよ。じゃあな。』

羅『えっ、ちょっ…ちょっと…』

…プッ、ツーツー

私が返事をする前に勝手に決めて しかも勝手に電話を切る 琉聖君を私は自己中な人だと思った。

この先にあんな想いをするなんて この時の私には思ってもいない事。だから私はまた布団に潜り込んだ…


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