たった一人の… 【短編】
第三章…真実
琉聖と別れてから、私は毎日仕事を入れた。
仕事をしている時だけは、辛い事を考えなくても済むから。
だけど、それ以外の時間は いつも琉聖の事ばかり考えていた。
その日も、私はいつものように仕事をしていた。
『いらっしゃ……』
突然、店に琉聖が来た。
羅『琉…聖…。どう…して…。』
琉『久しぶり。元気? ママ?ちょっと羅依借りてもいい??』
マ『いいよ。』
えっ?何、この展開??
私は理解できなかった。
マ『羅依、行っておいで。行って、ちゃんと羅依の想いぶつけてきな!!』
羅『ママ…。』
ママは、私が琉聖と別れた事を知っていた。
私が琉聖の事をずっと引きずっている事も知っていた。
羅『ママ、私…行ってくる。』