たった一人の… 【短編】
琉聖、喜んでくれるかな?!
少し不安げに琉聖に言ってみた。
羅『琉聖…私、妊娠二ヶ月だって。』
………。
琉聖は私の話を聞いて固まっている。
ダメなのかな……?
羅『琉…聖…?』
琉『羅依〜やったじゃん!!俺もパパかぁ〜☆』
そう言って、琉聖は私を抱きしめた。
羅『えっ。じゃあ産んでいいの??』
琉『何言ってんだよ。当たり前じゃん。俺の、俺達の子供産んでください。』
羅『良かったぁ〜。琉聖が嫌な顔したらどうしようかと思った…。』
琉『バカじゃん。俺、お前と赤ちゃん一生守るから。』
羅『うん。私、本当に幸せ…。』
琉『早く帰って、羅依のお母さんに報告しよう。』
羅『うん!だけど、琉聖のママにもちゃんと報告したい。』
琉『羅依…。わかった。じゃあ明日言いに行こう!!とにかく早く帰るぞ。』
羅『そうだね。』
そして私の家に着くと、深呼吸をして玄関を開けた。