たった一人の… 【短編】
『おはようございまぁす。』

私達が店に入ると、すでに何人かのお客さんが来ていた。


羅『いらっしゃいませ。失礼します。』

私はグラスを持ち、常連のお客さんがいるテーブルについた。


客『今日も羅依は元気だなぁ〜☆』

羅『だって元気だけが取り柄だもん。』

客『あはは。そうか。でも元気な事はいい事だよ。』


そんな会話をしながら、今日の仕事も順調に進んでいく。

♪〜

閉店が近付いた頃、私の携帯電話がなった。

相手はもちろん琉聖君だ。

羅『はい。』

琉『お疲れ〜☆店が終わったら、近くのコンビニまで来てな。』

羅『あのさ…友達も連れて行っていい?』

琉『いいよ↑↑☆』

羅『わかった。ありがとう。』

琉『おぅ。じゃあ後でな。』


そう言って、琉聖君は電話をまた一方的に切った。

はぁ〜。本当に電話きたよ…。

そんな事を思いながら、私は後片付けをしていた。

楓『羅〜依。そんなに暗くなっちゃって。せっかくなんだから楽しもうよ!!』

羅『うん…。』
< 3 / 36 >

この作品をシェア

pagetop