たった一人の… 【短編】
それから一週間後…。
私は琉聖君とドライブをしていた。
琉『羅依?今日うち来ない??』
羅『えっ?…私はいいけど、琉聖君はいいの?』
琉『いいから、誘ってるんだろ。』
琉聖君の家に行くのは二度目。でも、前と違うのは…二人っきり。
二人の目が合った次の瞬間、二人の唇が重なった。
ドクン…ドクン…
私の体がゆっくり倒された…。
アッ…ンッ…
琉『やばい。俺もう我慢できないかも。』
羅『う、うん。』
………。
そして私達は初めてひとつになった……。
私は誰かをこんなにも求めた事はなかっただろう。
琉『これからもまた普通に会ってくれる??』
羅『うん。私も会いたい。』
琉『良かったぁ〜☆俺、付き合ってもないのに、こんな事しちゃったから嫌われたかと思った。』
嫌いになるなんて無理なのに。
羅『私、もっと琉聖君の事知りたい…。』
琉『えっ?ホントに?まじ嬉しいんだけど!!俺も羅依の事知りたい。』
そう言って、琉聖君はまた微笑んだ。
あ〜私ってば、完全にハマっちゃってるよ。
あれから私達は、毎日連絡を取り合っていた。そして時々会ってはひとつになった。
だけど、私って琉聖君の何なんだろう??
彼女にはなれないのかな…?!
私は楓に相談した。
楓はあれからいつの間にか優太と付き合っていた。
楓『琉聖君に羅依の気持ち、ちゃんと伝えたら?』
羅『やっぱり私が言わなきゃ、ずっとこのままだよね…。』
楓『羅依なら大丈夫だよ。』