たった一人の… 【短編】
2003年3月12日。

楓に相談してから三日が経っていた。今日、私は琉聖君に本当の気持ちを伝えるんだ。

私は琉聖君に電話をかけた。

琉『はいはぁ〜い☆』

羅『あっ、私。羅依。』

琉『ははっ。わかってるよ。ちゃんと登録してあるから。』

羅『うん。………。』

琉『どうかした??』

琉聖君の優しさに私は、また溺れている。

今日はちゃんと言わなきゃ!!

羅『あのね、聞いて欲しい事があるの。』

琉『うん。』

羅『私、琉聖君が好き…。だから……わ、私と付き合ってください。』

………。

はぁ〜ダメだ。やっぱり私の事なんて、遊びだったんだ…。言わなきゃ良かった……。

そう思った時。

琉『俺も羅依が好き。』

羅『えっ…?うそ?』

琉『本当。なんだよ、嫌なのか??』

羅『違う、違うの。私、嬉しくて…』

あまりの嬉しさに私は泣き出してしまった。

琉『泣くなよ〜。俺が泣かせたみたいじゃんか。』

羅『だってぇ〜。』

琉『あ〜もう、お前可愛すぎ。これからヨロシクな。ずっと俺のそばにいろよ。』

羅『うん。ずっとそばにいさせて…。』

琉『じゃあ早速だけど、明日デートな。起きたら連絡するから、準備して待っててな。それから、いい加減泣きやめよ。』

羅『うん☆』

琉『じゃあな。』

羅『じゃあね。』

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