俺と私と僕。
「お前だなんてこわいよ啓太くん。大丈夫。すぐに告白したりはしないから。」


「俺が美夏の事好きな訳ねえじゃん。告白だって何だってすれば?けど多分、美夏は俺らと『友達』でいたいと思ってる。」

多分じゃなく絶対。俺らの事を恋愛感情で見てるはずがない。

「明日の遊園地」

優里が笑みをうかべながら言った。

「は?」


「明日の遊園地で決まるよ。きっと。美夏ちゃんがどっちを選ぶか。」

明日の…遊園地。
俺、頑張らねぇと。



気がつくと、隣に優里はいなかった。
もう自分の家に入っていた。


ったく、あいつ勝手に入りやがって。いっつも『バイバーイ!啓太くん』
っていうのに。



何か寂しいな。
もう、さっきまでの友情が、なくなりそうで…。
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