◇◆あじさい◆◇
40分程かかっただろうか…。
私はただ、母の元へ行けば、この心が救われそうな気がしていた…。
病院に着くと、辺りはすっかり明るくなっていた…。
まだ静かな病院内を、私はゆっくり母の病室へと向かった。
〜ガラガラガラッ〜
既に、ベットから起き上がり、窓を眺める母が振り向いた…。
『…風花ぁ?』
母の声にスゥーッと涙が零れた…。
『…お母さん?
私が生まれた時、嬉しかったぁ?
…お母さん?
私が1番最初に覚えた言葉はっ?
…ねぇ、お母さんっ。
私がっ、私が1番好きだったオモチャはぁっ?』
母は瞬きもせず、ただ私を見つめたまま…。
『…ねぇ、お母さんっ!
答えてぇ…。答えてよっ…。』
私の震える声が、廊下中に響き渡った。
私はただ、母の元へ行けば、この心が救われそうな気がしていた…。
病院に着くと、辺りはすっかり明るくなっていた…。
まだ静かな病院内を、私はゆっくり母の病室へと向かった。
〜ガラガラガラッ〜
既に、ベットから起き上がり、窓を眺める母が振り向いた…。
『…風花ぁ?』
母の声にスゥーッと涙が零れた…。
『…お母さん?
私が生まれた時、嬉しかったぁ?
…お母さん?
私が1番最初に覚えた言葉はっ?
…ねぇ、お母さんっ。
私がっ、私が1番好きだったオモチャはぁっ?』
母は瞬きもせず、ただ私を見つめたまま…。
『…ねぇ、お母さんっ!
答えてぇ…。答えてよっ…。』
私の震える声が、廊下中に響き渡った。